
縦1080×1920、64秒のAIアニメ。この一枚は、同じ1本を「つくった人」「堀江さん・HIU運営」「観た人」の三方向から見たときに、それぞれ何が見えているのかを並べたものです。後半では、同じ内容を番組企画書(2026年9月18日版)の14章の順番でも書いています。数字はすべて完パケの実測値です。















床次佳浩(HIU会員・個人企画)
この番組の目標は、再生数でも入会数でもありません。観終わった人が、特定の一人の顔を思い浮かべて「これ、あいつに見せたい」と思うこと。拡散ではなく、1対1で送られることを狙っています。
目標がそこに決まった瞬間に、ふつうの動画がやることの多くが禁止事項に変わりました。この4つは、全カットで守られています。
Seedanceで動かすとき、始まりの絵と終わりの絵に同じ一枚を渡す。すると画はいったん動いて、承認済みの絵に戻ってきます。顔の崩れ、怖い笑顔、文字のゆがみが、この一手で同時に止まりました。
逆に、こちらの書いた指示が画を壊したこともあります。「動きは最小限に」「下の歯を見せない」と書いたら、口まで動かなくなりました。喋るカットにこの2語を書いてはいけない、というのは、失敗してから分かったことです。
直すたびに版を分け、そのつど実測して残しました。太字が生き残った分かれ道です。
画像 gpt_image_2_5/動画 Seedance 2.5/声 ElevenLabs・Seedance 2.5/立体 3D Jutsu/組み立て ffmpeg。
許諾・引用・非公式であることの扱い
この番組は運営の公式番組ではありません。会員一人の個人企画です。そのことは投稿文の本文に書いてあり、動画の外に隠していません。
いちばん誤解されやすいところなので、全部並べます。金色の3行だけが2014年の原文で、一字も変えていません。残りは番組がつくったつなぎの言葉です。
| 台詞 | 出どころ | |
|---|---|---|
| 1 | 今日は何かある? | 演出 |
| 2 | (ロゴアニメーション) | 演出 |
| 3 | 質問が来てます。HIUって、堀江さんから何かを受け取る場所ですか? | 演出 |
| 4 | 逆だよ。 | 演出 |
| 5 | 2014年、始めたときに、こう書いた。 | 演出 |
| 6 | 参加者は受動的に私から何かサービスを受けるという考えではなく、自分で私のリソースを利用して何が自分にできるのかを主体的に考えて欲しいです。 | 原文 |
| 7 | それも単に一時的な利益を得るためではなく世の中を変えるような大きなイノベーションにつなげてほしいんです。 | 原文 |
| 8 | 一種の新しい形の会社のようなものなのかもしれません。 | 原文 |
| 9 | じゃあ、その会員たちは今、何をつくってるんですか? | 演出 |
| 10 | それを見に行くのがこの番組だよ | 演出 |
| 11 | 今日の言葉は、堀江さんのメルマガから。 | 演出 |
同じことが、2014年の5日のあいだに二度書かれています。片方は誰でも読める公開ブログ、もう片方は有料メルマガです。
番組では必ず公開ブログを先に置きます。メルマガを先に置くと「有料の中身を出している」ように見えますが、公開ブログを先に置くと「公開情報の裏づけ」に見え方が変わるからです。最後のカードにも、両方の日付が上に入っています。
「参加者は受動的に私から何かサービスを受けるという考えではなく、自分で私のリソースを利用して何が自分にできるのかを主体的に考えて欲しいです。」
本編で読んでいる3行の出典はVol.237だけです。ブログには同じ趣旨が別の言葉で書かれているので、こちらは出典ではなく参考にあたります。メルマガの本文は、動画で読んでいる範囲より先を一行も出していません。
本人が2026年9月1日と2日にXで、自分のAI動画をつくってよい、声のデータも使ってよい、と公開で書いています(それぞれ約783万表示・約89万表示)。姿と声をAIで使うことについては、ここまでは読み取れました。
ただし、その投稿から読み取れないことが3つあります。番組がつくった台詞を本人の声で言わせること。有料メルマガの読み上げ。「HIU情報局」という公式に見えうる名前で発信すること。この3つは気軽な呼びかけから読み取れる範囲を超えているので、つくった台詞は短いつなぎだけに限り、AIであることを明示します。
HIUには「関連するスレッドは1つにする」という約束があります。複数のグループに立てず、技術[HIU]の1本だけに、つくり方と動画をまとめます。投稿文の1行目で、その約束を自分から先に宣言しています。
書かないと決めたものもあります。メルマガVol.237の本文。素材のID。クレジットの残高。最初の2つは会員限定の内部情報と読む人へのノイズ、最後の1つは規模自慢に読めるからです。
64秒のあいだに起きること
観る人は、何も説明されないまま始まります。番組名も、これが第1話であることも、最初の5秒では出てきません。
誰もいないスタジオ。1秒、何も起きない。
しゃちょーが振り返って「今日は何かある?」と聞く。誰に聞いているかは分からない。
主題歌とロゴ。ここで初めて番組名が出る。
姿の見えない編集部が、質問を読む。観ている人が思っていることと、たぶん同じ質問。
「逆だよ。」——ここで予想が折れる。
スマホに2014年のメルマガ。言葉が本人のものだと分かる。
大画面に原文。「参加者は」の4文字だけが金色に点く。主語が自分だったと気づく場所。
編集部「じゃあ、その会員たちは今、何をつくってるんですか?」
答える前に、顔へ寄る。
「それを見に行くのがこの番組だよ」
出典カード。頼みごとは、最後まで一度もない。
人は、自分が確かめられないものを送りません。有料メルマガだけが出典だと、送られた相手は確かめに行けず、「本当にそう書いてあるの?」で止まります。送る側もそれが分かるので、送らない。
公開ブログを一緒に置いてあるのは、そのためです。誰でも確かめに行ける。だから、送る側が安心して送れる。
そしてこの動画は、観た人に何も頼みません。頼まれると、人は「宣伝を回させられた」と感じます。何も頼まれなければ、送るかどうかは自分で決めたことになります。
2026年9月18日版の企画書は14章あります。その章立てをそのまま使い、第1話をつくり終えた今どうなっているかを各章に書き直しました。企画書から変わった章には、何がどう変わったかを添えています。企画書に章そのものがなかった3つは、最後に足しました。
堀江貴文イノベーション大学校のAIアニメ情報バラエティ。コンセプトは企画書のまま、「HIUの中の『知らなかった』を、次の『面白そう』に変える」です。
主な視聴者は企画書のままです。HIUには入っているけれど、次に見る活動や関わる先をまだ見つけていない会員。入ったばかりの人、投稿が追えない人、関心を広げたい人。
変わったのは、届けたあとに何が起きてほしいかです。企画書は「該当スレを読む・案内を見る・質問する・参加を検討する」でした。いまは観終わった人が、特定の一人の顔を思い浮かべて「これ、あいつに見せたい」と思うことです。拡散ではなく、1対1で送られること。
テーマ「ひとつの出会いが、次の『面白そう』を連れてくる」は企画書のまま。一話完結(過去回を見ていなくても分かる)も、視聴者に残したい感情(驚き・発見/親しみ・関心)もそのままです。
企画書にあった「テーマは編集部が題材を選ぶ軸にする。人生訓や価値観への賛同を結論にしない」は、第1話でそのまま効いています。番組は2014年の文章を読むだけで、その文章についての評価を一言も言いません。
約3頭身、採用済みの三面図が基準。ここは企画書のままです。実制作で足したのは、基準を守るための手順でした。
企画書の演出候補は「落ち着いた話し方と、意外に大きいリアクションの組み合わせ」でした。これは反転しました。3頭身に強い感情を載せると不気味になることが、つくってみて分かったからです。
強い感情は、画ではなく声と文字が持ちます。画のしゃちょーは、聞く・驚く・答えるの範囲に収めます。
企画書は、題材に応じて会員・企画担当者・初参加の人・ゲスト・活動に集まる人々が加わる設計でした。第1話に出たのは、しゃちょー1人と、姿のない編集部の声だけです。
かわりに、企画書になかったものが2つ確定しました。
会員やゲストは第2回以降です。第1話は体験ではなく引用の朗読なので、出る場面がありませんでした。
企画書は「気になる → 分かる・驚く → つながる」でした。第1話は「問い → 引用 → 番組」になっています。
HIU情報局の編集スペース、v12/rev15。企画書のままです。実制作では、この舞台を毎回まったく同じ位置から撮るために3Dの数値を固定しました。
人物は三面図、背景は4方向イメージに合わせる。企画書のままです。実制作で足したのは、画面の中に出る文字の扱いでした。
画面の中の文字は、合成ではなく生成します。傾いた面に平らな文字を貼ると、貼ったものに見えてしまうからです。傾きが15度を超えたら生成に切り替える、という線を引きました。
企画書では初回は「HIUはなぜ生まれた?」、根拠資料は「制作時に整理する」(未確定)、声の制作方式も「未確定」でした。3つとも確定しました。
企画書の8つの役割(企画・取材・演出・美術・音声・編集・内容確認・投稿)は、そのまま有効です。変わったのは担当で、床次さんとClaudeの2人が全部を兼任しています。最終編集は床次さんがPremiere Proで行いました。
制作本数は固定せず、長期的な継続を目指す。これも企画書のままです。
企画書に載っていたのは、5分作品で約50万円・13日という過去の実績でした。今回、3D Jutsuを使ったあとの実測値が取れました。
gpt_image_2_5 high・2k で 1枚 2.75クレジットSeedance 2.5 1080p で 1秒あたり 12クレジット企画書から引き継いで、いまも生きている決定。番組名、縦9:16、約3頭身のキャラクター、共通舞台v12/rev15と4方向イメージ、一話完結、主な視聴者。
つくりながら新しく決まったこと。1話は約60秒。字幕ゼロ。頼みごとゼロ・二人称ゼロ。編集部という語り手と2つの決まり文句。主題歌とロゴ。引用は一字も変えない。声は一切いじらない。出典は公開ブログを先、メルマガを後。投稿は技術[HIU]の1本だけ。
企画書14ページのOK/NGは、そのまま守っています。HIUの秘密を話すのではなく、面白さを外へ届ける。
実制作で、これに3つ足しました。メルマガの本文は、動画で読んだ範囲より先を一行も出さない。素材のIDとクレジットの残高は書かない。非公式であることを、投稿文の本文に書く。
企画書14ページに、音楽・主題歌・ロゴアニメーションの記述は一行もありません。実制作では、これが番組の背骨になりました。
この番組でいちばん強い決まりは、足さないことです。
決まり文句が「それを見に行くのがこの番組だよ」である以上、済んだ出来事の紹介は記録であって「見に行く」ではありません。題材は、これから起きることから選びます。
推薦は合宿[HIU]の秋田冬合宿です。決め手は「見学・ROM」という参加の仕方があること。第1話の投稿文は「入ったばかりの人が、一人、思い浮かびました」で終わります。第2回が「何もできなくても見学でいい」を見せれば、1本目と2本目が一本の線になります。次の題材ではなく、話の続きになる。